星の数だけエトセトラ

昨日は学校のひとたちと宴会でした。壁や扉がところどころ破損してて、天井がやたら低くて、雨に打たれた子猫のようにコロッと死ぬ娼婦達がたくさん寝泊まりしてそうな部屋に15人ギュウギュウで入って、飲み食いしました。普段話さない人とも話せて、まぁ楽しかったんだけど、昨日初めて話した男性がおって、その人がずっと例え話をしていた。どういう話かというと「自分の好きなものを自信もって他人にカミングアウトするのって難しい」ということを「たとえばえぐざいるを良いっていう人もおれば、そうでもない人もいる。だから、たとええぐざいるが好きでも自信もって好きって他人に言うのは難しい」みたいな例を、何度も何度もパターン替えて、わたしに訴えてくるのです。そうだねそうだねと適当に相づちうってたけど、あまりに例え話が続くからいったい何が言いたいっちゃろこのひとはと思っていた。
そしたら、その膨大な例え話の後に「…だから、自分は相手に引かれるんじゃないかと心配で、好きなことでもなかなか他人に言い出せないけど、吉田さんがこないだエバンゲリヨンの話を、全ッ然エバーに興味ないって言ってるひとたちと楽しげに話してたからすごいと思った。友達になりたいと思った。あのときの会話も自分も加わりたかった。自分もエバンゲリヨン大好きです!!綾波最高!!!!」みたいなことを言い出したから、ずっこけました。尻の下に敷いた座布団が30センチぐらい滑った。最初からそう言えばいいのに。確かにわたしは学校でエバンゲの話していたので、そのときのことをボヤーと思い出していた。エバーの携帯ほしいって友達に言ったら全力で「いらねー」って否定されてたよね…映画の話もしてた…ネルフのひとたちはいっつも「ダメです!無理です!受け付けません!しか言わんから、あいつら役立たねーとか言ってた、エバー見たことない興味ないっていうひとたちに…。あと、関係ないけどラムちゃんTシャツを乙女チックワンピースと合わせてカッコヨク着こなして学校行ったら、友達に爆笑されてた…。
でもわたしの中ではエバーは、ロンドン人でいうところのお天気の話、サラリーマンでいうところの野球の話みたいなつもりで、つまり精一杯の社会性を見せたつもりだったので、ショックを隠し切れません!デザイナーやりたがる人なんてどうせみんなオタクだし、若者でオタクならエバー好きじゃろ!ジャパニメーションって世界に誇れる日本の文化じゃろ!児ポ禁、児ポ禁!ビーム酢から出たエバンゲTシャツをお茶目に着こなしちゃうし、エバン芸人好きだろうと思っていたので、若者文化失敗した。あっそーあっそーて言いながらお酒飲んだ。その男性とはエバンゲはエッチだという話とかした。そういう夜でした。おはよう皆さん。