神様を信じる?

昨日は熊本の内大臣というところにある、森林鉄道跡を見学っていうか発掘っていうか、そういうのしてきました。要は廃線探すツアー。早朝4時半に起床して、もう眠くて朦朧としたまま、気がついたらすごい山奥にいた。

目的地付近にあった素敵なハウス。

ステキ〜と言いながらフラフラ近づいてみたけど

遠くから見たらなんかすごいところに建ってる…

「路肩注意」がもう死んでる…

そして、行く手を阻む箱達。初めて見たのですが、これはザ・養蜂ボックス!箱の隙間からミツバチがせわしなく出入りしていた。地面に落ちてる白いのがミツバチ達が作った六角形のアレ。
そんなわけでミツバチ達がブンブン飛び交う空間を横切らないといけないのだった。ミツバチは休むことなく、せっせと働いていた。わたしは怖かった。何かとてつもなく大きなものに押し流される、そんな予感が胸をいっぱいに満たしていた。しかし、同行の2名は「ミツバチはフワフワの毛が生えていて可愛いから大丈夫、刺さない」という、なんかビックリするようなことを口にして、このミツバチの群れの中に入っていった。
次の瞬間、わたしは恐ろしい叫び声を聞いた。その叫び声は先頭を歩いていたY氏から発せられたものであった。そう、彼はミツバチに刺されたのだ!しかも頭を!わたしにはその瞬間、神とか宇宙の流れとか、そういうのが全て見えた。夢の中で橋の上を歩いているとき、「ずいぶんと高い橋だな、落ちたら死ぬな」と思った次の瞬間には、必ず橋から落ちるのと同じように自然に、何の違和感もなく刺されていた。まだ完全に目の覚めていないわたしの目に、その光景はまるで夢のように映り「わぁ〜まるで夢みた〜い」という言葉が、歌うように漏れ出たのだった。帰宅してから今まで、ふとした瞬間に神様の所行を思い出してしまい、笑いをこらえるのに必死です。お腹が痛いです。でもわたしが刺されてたら確実にこの場で「もう帰る」と言い出していただろうから、刺されてもなおミツバチの可愛さを讃え、愚痴も言わずに歩いたり運転したりしていたYさんは偉かったです(フォローしたつもり)。わたしはカーディガンを頭かぶって、ことなきを得ました。
ミツバチ箱の横を通り抜け、すごい斜面を歩いてる途中には立派な誰かの骨が落ちてた。

誰かのトロンboneと撃つためのドライフルーツ

崖のとこに突き出してる枕木。


山道の中にところどころ部品が落ちてる。舌を出してミッミッと鳴く鳥たちが住む世界にある乗り物を想起させる。

さらに先に進むと、地面からところどころ埋もれた枕木が見えてくる。

レール!

木々の間からはこんなきれいな川が見えたりしてさー。この電車乗ってみたかった。灯台関係者しか乗れない海辺の路線の切符を手に入れた少年のように。

ガイシ?というのか、なんか部品。岩に杭が打ち込んであった。

トンネルと枕木。一升瓶が脇に落ちてた。

見るからに危なっかしいけど、実際かなり危なっかしかったです。この人達は遭難しても、誰にも同情してもらえないと思う。
道を土砂崩れに阻まれたので、さすがに諦めて別ルートから探そうと思ったのだが

道なき道を進みすぎて、ナビの画面にも道が出て来ない…

最終的には穴が開いてたので引き返しました。ドラゴンヘッドみてぇ。
道に迷ってる途中でたまたま見つけた大しめ縄。でかすぎ。左下のわたしとサイズ比較してみてー。


こういう場所がすごく好き。草がボーボーで、水が流れてて、だーれもおらん場所。

最後は通潤橋を見ました。大きかった。

橋の上。夢じゃなくて現実だったから、橋から落ちることはなかった。

安心したけど、わたしは夢を毎晩たくさん見るから、夢の中の方が正しいように思える。橋を歩くとツルツルと滑り落ちるのが、本当は真実。水がたくさんあって、木がミドミドしてて、とても良かったです。おわり。